交渉の最前線にいる技術者として、
プラスαの提案をお客様に。

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先輩たちのキャリアパス

CAREER PATH

営業技術部

工学部 電子工学科 卒業/1998年4月入社

CAREER PATH

キャリアパス

  • 1STCAREER

    技術開発

  • 2NDCAREER

    営業技術

大学時代は電気系の学部に所属し、研究に打ち込んだ。就職活動をする中でニッタンを選んだ理由は、「絶妙なニッチさに惚れ込んだから」。技術開発で消火設備の製品開発に携わったのちに営業技術へ異動。幅広く、かつ専門的な知識・ノウハウを武器に、お客さまに向けた提案活動を行なっている。

先輩社員の写真

EPISODE.1

新製品の開発を通じて、
実感した火災の怖さ、仕事の重さ。

ニッタンは、財産や人命を守るものづくりに携われる一方、「消防法」などの法律と隣り合わせという特性から、仕事をしながら勉強を重ね成長できます。その両面を持ち合わせているところに惹かれ、入社を決めました。
入社3年目のときには、当時新しく日本に出てきた「ガスの消火設備の開発」を担当することになりました。火災は状況や場所によって、「水」「泡」「ガス」で消し止めるのですが、私の担当は「ガス」。兵庫県伊丹市の工場内にある実験施設に何度も出向き、消火実験を繰り返しました。実験中に2メートルほどの炎を見たこともあれば、壁が揺れるほどの炎の熱さに驚いたこともあります。このすべては、日頃から開発・実験を繰り返している、技術開発の人ならではの経験なんです。あらためて、火災に関わる仕事の重大さを感じた時代でした。

EPISODE.2

製品開発から営業技術へ。つくる側から売る側へ。

7年間、技術開発として従事した後、営業技術部に異動になりました。営業担当を補佐するために、専門的な視点から提案書を作成したり、お客様のところまで出向いてプレゼンテーションしたり、がらっと仕事内容が変わりました。
異動したばかりのころは、新築ビルのお客様がメインで、持ち込みで提案することもあれば、競合プレゼンのための資料づくりも経験しました。「資料づくり」といっても、私が作った資料で受注が左右されるので、それはもう、責任重大で(笑)。その分、やりがいも大きくて、お客様のリアクションが直に伝わってくるのがおもしろかったですね。ちょうど、自分が新人のころ開発していたガスの消火設備が商品化されたので、開発から販売まで手がけることができたのも、思い出深い出来事です。

CAREER STEP

1998

技術開発部に配属

工学部を卒業後、技術開発部門に配属。大きく分けて「火を感知する設備」と「火を消火する設備」があるなか、「火を消火する設備」の担当に。「水」「泡」「ガス」を用いて消火する設備をつくるという点では、機械工学出身者が多いなか、電子工学の視点から、新製品の開発にあたった。実験を通じて、火災の恐ろしさを知り、目的意識を明確にできた時代。

2005

営業技術部に異動

技術者の立場から営業担当をサポートする部署へと異動。新築ビルの工事を受注するための資料づくりや打ち合わせの同席、プレゼンテーションなどが主な仕事。木造の重要文化財の競合プレゼンなどを経験。技術者としての立ち居振る舞いと営業担当としての立ち居振る舞いの違いに戸惑いながらも、次第に端的に思いを伝える力を身につけることができたと振り返る。

2012

リニューアル提案が
メイン業務に

リニューアル工事の受注をターゲットとした業務に変更となる。リニューアル提案は営業担当が行なうことが多いため、求められたのが「より端的で、よりわかりやすい資料」。要望に応える中で、「提案にストーリー性があると響く」ということを見出す。担当者を引き継ぎ、足掛け7年で実現した鉄道ターミナル駅の専用防災設備の構築は、キャリアを通じて印象深い案件の一つとなった。

2016

課長に昇進

2016年に課長に昇進し、再び全般的な提案を担うようになる。部下は工事の現場で勤めた者もおり、その多様性が新たな切り口の提案につながるのではないかと期待。今までの経験で、生かされないものは、何一つとしてない。

EPISODE.3

いかに伝えられるか。
その追求は、とどまるところを知らない。

2012年からは、同じ「営業技術」であるものの、新築ではなく既存ビルのリニューアル(設備交換)をするお客様がメインターゲットとなりました。ちょうど震災直後で、社会的にも防災意識が高まっていたとき。いろんな要望があったように記憶しています。その一つひとつの要望に、どんな提案をすれば、最もお客様の心を動かすことができるのか。資料は一枚にわかりやすくまとめたほうがいいのか、リニューアルのパターンを何種類か用意したほうがいいのか、常に頭を悩ませながら最適な提案を考え続けました。
重要文化財のお寺からご相談をいただき、消火設備の提案を行なったこともありました。提案をした相手は、なんと総勢十数名のお坊さん達!設備に関する専門知識のない方々に分かりやすく伝わるにはどうすればよいのだろうと考え抜くことは、お客様を思うことでもあります。その結果、「面白い話が聞けた」というひと言をもらったときは、技術者としてプラスアルファの提案ができたのだと、誇らしく思いました。

EPISODE.4

オールラウンダーとしての誇りを胸に。
技術者としてできることを。

大型の案件としては、鉄道ターミナル駅の専用防災設備の構築にも携わりました。担当者を引き継ぎながらではありましたが、足掛け7年の案件だったので、完遂できたときは感無量でした。その他にも多くの案件を通じて成長させていただき、今では「見積もり」「設計」「専門的な視点を含んだ解説」など、トータルで提案できるようになりました。打ち合わせで出た話をその場でまとめて、ある程度の形にすることができるのも、自分自身の強みだと自負しています。まさにオールラウンダー的に仕事をしてきた成果が、ようやく結実してきたような、そんな感覚があります。
スペシャリストのような「特定の分野の専門家」に対して、私は広範囲な職能に対応できるユーティリティプレイヤーとしてキャリアを積み上げてきました。そのため、特定の専門分野を持たなかった事がマイナスに取られてしまうかもしれませんが、それを逆手にとる。スペシャリストは、社内にごまんといますから。彼らのことを自信をもって紹介できるからこそ、お客様とのはじめの一歩をつくる私は、技術者として質の高い提案をする。その使命を全力でまっとうしていきたいと考えています。

先輩社員の写真

PERSONAL CHART

入社後に手に入れた専門知識・技術

「部下が少ないから」という理由から、「リーダーシップ」の自己評価は辛めですが、「専門知識」はチャートから飛び出しそうなほど身についたと思います(笑)。その理由は、営業から「こういう提案がしたいんだけど」と声を掛けられれば、どんな提案にもマッチした資料と知識を引き出すことができるようになったから。経験を財産に変えることができれば、どんなオーダーにも対応できるようになります。飽き性の自分には、いろんなことをやってみるというスタイルが性に合っています。

  • 入社前
  • 入社後
先輩社員の写真

MESSAGE FOR STUDENTS

スペシャリストになることも素晴らしいことですが、横断的に仕事をするというスタイルもかっこいいもの。裏を返せば、会社に「何でもやらせてもらえる」ということでもあります。この「懐の深さ」は他ではちょっと、味わえないかもしれません。