新製品の開発、海外でのプロジェクト。
夢がどんどん膨らんでいく職場です。

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先輩たちのキャリアパス

CAREER PATH

技術管理部

理工学部 経営工学科 卒業/1994年4月入社

CAREER PATH

キャリアパス

  • 1STCAREER

    営業技術

  • 2NDCAREER

    支店長

  • 3RDCAREER

    海外営業

  • 4THCAREER

    技術管理

営業技術や支店長、海外部など、ニッタンに入社後はさまざまな部署で刺激的な仕事に携わってきた。特に海外部では、配属当時は英語が一言もしゃべれなかったにも関わらず、最終的には十数か国を回り、海外向け製品の開発・販路開拓を行いビジネスをつくりあげていった。

先輩社員の写真

EPISODE.1

厳しい先輩から徹底的に基礎を叩き込まれた
営業技術時代。

火災報知機などの防災設備は、一般の方にはなじみが少ない商品だと思います。最初に配属された営業技術とはそんな商品を理解してもらうために専門的な部分を咀嚼し、お客様に解りやすくシステムの機能やメリットを説明するミッションを持った部署になります。一般的に営業とタッグを組んでお客様にアプローチしていきます。もちろん、最初からわかりやすい説明などできる訳がありません。最初は上司や先輩に同行しプレゼンテーションの方法を学びました。
営業技術のミッションは幅広く、製品の機能や仕様を解りやすく説明をするだけで無く、その物件の用途に合ったシステムの構築と打ち合わせもその重要な一つとなります。そして特に火災報知設備と他設備とのインターフェイスを正確に解りやすくまとめることは非常に重要であり、その仕様書の作成方法を新人時代に先輩方に厳しく指導していただきました。この他、あらゆるドキュメントの作成に関して、日付を書くことからページ番号の振り方、そしてファイル名のつけかたなどまで細かく指導を受けました。一つひとつは小さなことですが、その下積み時代の経験は今でも自分の土台となっています。

EPISODE.2

2つの社長直轄プロジェクトに従事。
仕事の多様性に面白みを感じた。

さまざまな部署を経験させてもらうことになりましたが、最初に思い出されるのはいくつかの社長直轄のプロジェクトでしょうか。
最初のプロジェクトは新コンセプトの火災受信機を開発するものでした。営業技術時代に北は北海道、南は九州まで、地下鉄や病院、ホテルや商業施設など多様な特殊案件に携わってきた経験から、当該プロジェクトのリーダーを任命されました。当時、日本では火災受信機間のネットワークを構築することは一般的ではなかったのですが、海外のシステム事例をヒントに、火災受信機間でネットワークする製品を開発し、他社に先駆けてリリースすることができました。現在でもその後継モデルが当社の製品ラインナップにあることは、私の自信となっています。
2つめの社長直轄プロジェクトは、「保守の売上回復プロジェクト」でした。営業的な施策も幾つか試みましたが、保守営業のインフラ整備の一環として、その当時まだ機能が不十分であった「コールセンター」の本格運用を始めました。複数の施策を立ち上げたので、結果的にどれが奏功したのかは解りませんでしたが、結果として保守の数字は回復し、一定の成果をあげられたと考えています。

CAREER STEP

1994

営業技術部に配属

1年目は設備設計の勉強からスタート。新規システムの開発のテスト作業員としてシステム機器の仕組みを習得。2年目からは大学病院、都内の駅、商業施設、大型ビルなどのシステム担当者として従事。当時はメールもない時代。日本各地を飛び回り、バラエティーに富んだ特殊な要望に対処していった。この経験が、のちのプロジェクトに役立っていく。

2003

P1プロジェクトの
リーダーとして従事

P1プロジェクトの「P」は「president」のP。社長直轄のプロジェクトのリーダーとして製品開発の取りまとめを務めた。プロジェクトは検定協会や協力会社も関わる大掛かりなもの。スムーズにいかないこともあったが、最終的には年間380台ほどの出荷台数だったものを500台に引き上げることに成功。数字にも見える形で成果を出すことができ、確かな自信となった。

2008

P4プロジェクトの
リーダーとして従事

与えられた任務は「保守部門」のテコ入れ。さまざまな施策を実現させていったが、メインは夜間休日コールセンターの立ち上げ。いままでも夜間コールセンターはあったが、電話を受けるだけのものであったため、トラブルの症状を聞き、初期対応できるものへと格上げしていった。プロジェクトのゴールは目には見えない「仕組みづくり」。毛色の違う仕事から大きな成長を得た。

2011

海外部
ULプロジェクトリーダー
として従事

アメリカの製品規格「UL」の規格認証を取った製品を開発し、海外部門の売り上げを伸ばすことを目標に掲げ、製品の開発から販売までを手掛けた。数か国のメーカーにアプローチしたが、最終的に提携を結ぶことができたのは米州の企業。そこから商品開発に進み、自社製品の開発プロジェクトを完遂。キャリアを語るうえで、欠かせない濃密な6年間となった。

2017

技術管理部の
部長に昇進

現在はニッタンの製品開発のロードマップ作成・管理と、現行製品の適正な維持に努める。メーカーとして安定的に製品を提供していくためにはどのようにすればよいのか。発生するヒヤリハットの数々をくみ取り、解消の糸口とともに成長のヒントを探り出している。

EPISODE.3

いきなりの海外勤務。
ミッションは新製品を開発し、販売せよ。

入社以来、本社勤務が続いていた私ですが、保守のプロジェクトがひと段落した後、1年間、支店長を経験する機会を頂きました。初めての営業店勤めでしたので、当然、失敗続きでした。この為、年度の終わりには「来年こそは!」と心新たに誓いを立てておりました。ところがその矢先、海外部勤務を命ぜられました。急な話でしたし、それよりなにより、私は英語が苦手でしたので「私ですか!?」という驚きが先に立ちました。任務は「海外の規格にあう製品を開発して、販路を構築する」というものでした。まずは「製品開発から」ですが、ニッタンだけでは製品ラインナップ整備に時間がかかるので、海外のメーカーとアライアンスを組むところから始めました。お互いの利害が一致しなければ、パートナーシップは結べません。アプローチしては振られ、アプローチしては行き詰まり……。2年間かけてようやく協力関係を築けたパートナーができ、その後、さらに2年間かけて製品を開発しました。製品が出来た後はインドネシアやフィリピンを中心としたアジアに飛び、営業活動を行いました。現地では日系企業の工場やゼネコン、サブコンへのアプローチから始め、新規代理店を開拓、現地のサブコンや設計事務所へアプローチして新商品を拡販していきました。結局、パートナー探しから始まり、商品拡販、最後は現場施工まで、欧州、米州ならびにアジアを中心に回り最終的に訪ねた国は十数か国になりました。あまりにもエピソードが多すぎてすべて語ろうと思うと、本が一冊書けてしまうくらい、濃く、そして私の人生でかけがえのない6年間となりました。

EPISODE.4

ニッタンの未来を描く仕事を通じ、
新たな夢を膨らませる。

現在は技術管理部という部署で、次にどんな製品を開発していくのかロードマップを考え、実践していく仕事に従事しています。しかし、目下のところ頭を悩ませているのは、未来志向の製品企画ではなく、現行製品に使われている部品のディスコン対策でしょうか。火災報知機という製品は製品寿命が長いので、使われている部品の生産が先に終了してしまうケースが少なくありません。部品の生産がストップする前に対応しなければならいないのですが、全てを捉えることは難しく、現行モデルの維持と、新製品のリリースのバランスに常に悩まされています。できるだけ効率よくこれらに対処し、より使いやすい、リーズナブルな製品企画に注力できるような環境へ変えていくことが当面のミッションとなっています。
これからの目標は、まだ携わったことのない生産に関わる仕事にも従事することです。他には、今まではシステム機器の開発でしたが、やったことのないオンリーワンのセンサーの開発も興味がありますね。基本的にやったことないことにチャレンジするのが好きなんです。そのチャレンジ精神に応えてくれるのがニッタンだと思います。それにもう一度海外をフィールドに働いてみたいですね。海外での子会社の設立なども、おもしろそうです。仕事を通じてどんどん夢が膨らんでいく、幸せな職場に巡り合えたと思っています。

先輩社員の写真

PERSONAL CHART

入社後に手に入れた専門知識・技術

自分自身で分析してみましたが、一番鍛えられたところは「知識」と「経験」でしょうか。今までのキャリアを振り返ると、本当にやってきたことがさまざまなので、自動的に鍛えることができたということでしょう。あとは物事を見る視野も広がったように思います。裏を返せば、ニッタンは成長の機会を提供してくれる会社だということだと思います。会社からの挑戦状は、とてもありがたかったですし、運がよかったなと感謝の気持ちでいっぱいですね。

  • 入社前
  • 入社後
先輩社員の写真

MESSAGE FOR STUDENTS

何を語っても、お説教っぽくなるので、メッセージするのは恥ずかしいんです。強いて言うなら、一見地味な業界ですが奥は深いと思います。小さな仕事をコツコツ積み重ねることで、おもしろい仕事に出会える会社であることは間違いありません!