NITTAN総合カタログ2024
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スプリンクラー設備224閉鎖型スプリンクラーヘッドは火災感知と放水の両機能を備えた機器です。ヘッドは外観形状の他、散水形状や感度などの相違により多くの種類があり、全て日本消防検定協会による検定合格品です。外観形状では、天井埋込型・マルチ型・フレーム型に分かれます。散水形状では、円状に散水する標準型ヘッド、半円状に散水する側壁型ヘッドに分かれ、標準型ヘッドのうち壁面まで散水するものが小区画型ヘッド、小区画型ヘッドのうち水道に連結されているものが水道連結型ヘッドです。感度では、1種と2種があります。スプリンクラーヘッドは多くの種類があり、用途・取付場所・最高周囲温度を考慮の上、お選びください。放水型ヘッドは可燃物が多い物販店舗では天井高さ6m、それ以外では10mを超える部分に設置する開放タイプのヘッドです。設備名称は「放水型ヘッド等を用いるスプリンクラー設備」といい、1996年に法制化されました。放水型ヘッドは日本消防検定協会の認定評価の型式適合品です。取付場所により壁付型と天井型に分かれ、有効散水範囲の大きさにより多くの種類があります。取付場所や有効散水範囲を考慮の上、お選びください。流水検知装置はスプリンクラーヘッドから放水された水の流れを検知し信号や警報を発する装置で、全て日本消防検定協会による検定合格品です。消防法では流水検知装置の種類により、湿式スプリンクラー設備・乾式スプリンクラー設備・予作動式スプリンクラー設備に分類されます。湿式流水検知装置には作動弁型と自動警報弁型があります。予作動式流水検知装置は検定範囲に起動用の電動弁も含まれます。VSスプリンクラーの流水検知装置は予作動式(負圧湿式)流水検知装置といい、二次側の空気を負圧の水として特例検定を取得した装置で、検定範囲にオリフィス電磁弁および高圧真空スイッチが含まれます。一斉開放弁は一次側配管内の加圧水(湿式)や圧縮空気(乾式)を閉止し、起動装置の作動により弁体を開放し二次側に流す装置で、全て日本消防検定協会による検定合格品です。開放型や放水型のスプリンクラー設備・水噴霧消火設備・泡消火設備などヘッドが開放タイプの設備に必須の機器です。弁体を開放させる方式は、一斉開放弁の制御室を減圧させて開放する「減圧開」と、制御室に圧力を加えて開放する「加圧開」の2種類があり、前者は主に泡消火設備に、後者は放水型ヘッド等を用いるスプリンクラー設備に使用されます。制御盤は予作動式・VS・放水型・水道連結型(乾式)の各スプリンクラー設備と、予作動方式のアクアフォースに必要な機器で、予作動式流水検知装置や一斉開放弁の開閉制御・警報・表示を行う機能があります。警報盤は、スプリンクラー設備と泡消火設備用の警報・表示を行う機器で、主に市町村の付加条例により設置が必要な場合に用います。認証は、放水型が認定評価・VS・水道連結型(乾式)・アクアフォースが特定機器評価の適合品で、予作動式スプリンクラー設備用には認証はありません。当社の制御盤は全て非常電源として必要な容量の予備電源を内蔵しています。■ 閉鎖型スプリンクラーヘッド■ 放水型ヘッド■ 流水検知装置■ 一斉開放弁■ 制御盤スプリンクラー設備スプリンクラー設備の主要機器

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