NITTAN総合カタログ2024
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ガス系消火設備282常温で消火剤を貯蔵する容器で、窒素は大気圧の300倍の圧力で圧縮した気体の状態、ハロン1301・二酸化炭素・HFC-23・HFC-227eaは加圧し液化した状態、FK-5-1-12は液体の状態で、それぞれ保存されています。ハロン1301・FK-5-1-12・HFC-227eaは貯蔵容器内の圧力が低いため窒素ガスにより加圧しています。窒素は容器内の圧力が非常に高いため、放出時には減圧弁により圧力を降下させます。選択弁は防護区画が複数ある場合に、放出区画を選択して消火剤を放出するための機器で、(一財)日本消防設備安全センターの認定合格品です。選択弁の開放は、起動用ガス容器のガス圧によります。さらにフェイルセーフとして手動ハンドル(レバー)による操作も可能です。25A〜150Aまでの各種サイズがあります。閉止弁は、点検時に閉止して使用する安全対策用のバルブで、点検時に誤って消火ガスが防護区画内に放出されることを防止します。人体への危険性が高い二酸化炭素消火設備には設けなければなりません。なお、市町村の付加条例により二酸化炭素以外のガス系消火設備でも必要となる場合は、それに従ってください。本製品は(一財)日本消防設備安全センターの認定合格品です。制御盤と手動起動装置には点検後の開け忘れを防止するため全開であるか否かの表示をしなければなりません。噴射ヘッドは、貯蔵容器から防護区画内に送られる液体(窒素は除く)の消火剤を気化させて広範囲に噴射させる機器で、壁付型と天井設置型があり、(一財)日本消防設備安全センターの認定合格品です。噴射ヘッドにはコード番号があり、実設備毎に計算等で求めたコード番号に合致する噴射ヘッドを設置します。制御盤は、手動起動装置および非常電源装置を組み合わせて使用します。認証制度はそれぞれ異なり、制御盤は(一財)日本消防設備安全センターの認定、手動起動装置は同センターの性能評定、蓄電池設備は(一社)日本電気協会の認定となります。制御方式は、手動起動装置の操作により消火剤を放出する手動式、2種類の感知器が共に作動したときに消火剤を放出する自動式があり、制御盤にはこれを組み合わせた手動型、自動・手動一括切換型および自動・手動区画切換型があります。手動起動装置は防護区画外側の出入口付近の分かりやすい場所に設置し、露出型・埋込型・防滴型があります。また、制御盤の種類に合わせ、自動・手動切換対応、閉止弁対応など、様々なラインナップを揃えています。■ 貯蔵容器■ 選択弁■ 閉止弁■ 噴射ヘッド■ 制御盤 ・ 手動起動装置 ・ 非常電源装置(蓄電池設備)ガス系消火設備ガス系消火設備の主要機器

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