医療法人医誠会
医誠会国際総合病院 様
CASE STUDY

使いやすさと非常時対応が決め手に

2つの病院の統合によって⽣まれた医誠会国際総合病院様。
保育園やジムが併設された建物は、まるで⼀つの街のようです。この大規模な院内で働くスタッフの業務効率を向上させ、医療機器を適切に管理するために、開設に合わせて位置情報サービスの導入が検討されていました。

複数の位置情報サービスを比較検討した上でニッタンの「B Catch Now」が採用されたのは、「直感的に使えてわかりやすい」「火災など非常時対応の機能がある」点が高く評価されたためです。さらに、数年ごとに一斉入れ替えの必要な電池ではなく、使いながら充電も行えるソーラー電池で駆動し、メンテナンス性に優れていることも、その決定を後押ししました。

人や機器探しで時短と効率化を実現

導入した約2,000台のタグビーコンは、約1,700台を医療機器、残りの約300台を医師や臨床工学技士に割り当てて活用されています。 臨床工学部門のME機器や看護用の車椅子にタグビーコンを付けてからは、パソコンの画面を確認するだけで、それらの機器が今どこにあるのかを容易に特定できるようになりました。

以前は貸し出し記録などを参照していたため、機器の最終位置が記録と異なる場合もあり、探すのに手間取っていたのが、B Catch Nowの導入後は建物が広くなったにもかかわらず、探す時間が大幅に短縮されたそうです。

同時に、院内を移動する医師を探すのも効率化され、呼び出しがスムーズに行えるようになりました。医局クラークとして医師に声かけすることの多い宮野様は、その様⼦を次のように説明します。

「医師は160人ほどおり、医局クラークでも全員のスケジュールや動線を完璧に把握するのは難しいのですが、B Catch Nowではパソコンから医師の現在位置をすばやく検索でき、院内であれば、外来の診察室にいるといった詳しい居場所までわかります。
他部署から至急、医師の居場所などの状況を聞かれることも多いのですが、クラークの一人が居場所を見て、もう一人が出退勤記録を見るといった役割分担で、早く正確に確認することができるようになりました。そのため、気持ちにも余裕ができましたね。」（宮野様）

働き方改革の頼もしい相棒

B Catch Nowの活用法はリアルタイムの位置情報を用いてスタッフや医療機器を探すことだけではありません。医誠会国際総合病院様では今後、B Catch Nowで得た情報をもとに、スタッフの「働き方改革」を進める構想を練っています。

「B Catch Nowによってスタッフや医療機器探しの大幅な時短が実現できたのは、働き方改革の第一歩かもしれません。しかし、当院ではさらなる働き方改革を進めるつもりでいます。
そこでB Catch Nowで得た位置情報のログデータをもとに人員配置の適正化を図りたいと考えています。
例えばですが、ある検査室に専門スタッフ2名が配置されているけれど、ログデータを精査すると1名でも対応できそうなので、人手の必要な他の検査室に1名を異動させるといったことですね。従来はこうした人員配置を管理者の経験に頼って行っていたのですが、それをデータの裏付けをもって行うことで、より働きやすい職場づくりにつなげていきたいと思います。」（山成様）

システム概要

建物内の各所に設置されたビーコンレシーバによってタグビーコンの位置がクラウドサーバーへ送信されます。
火災情報もクラウドサーバーへ送信されることで、「人や物の位置情報」に加え「火災の位置情報」を確認することができます。

主な構成機器

① タグビーコン

② ビーコンレシーバ

③ 自動火災報知設備等

④ B Catch Now クラウド(サーバー)

先進的な医療を実現するために業務の効率化・適正化を図るだけでなく、そこで働く「人」に目を向けた、働きやすく、心の余裕をもって患者様に接することができる病院。「未来医療」にふさわしいそんな医療機関の運営を、B Catch Nowがお手伝いしています。